SKILLS

MICHIKUの挑戦を可能にする、竹定商店の職人が誇る竹加工技術の一部を紹介します。クリエイターの発想によりこれらの技術を自由に組み合わせ、 時には竹以外の素材も取り入れ、新しい視点に触発され加工法も進化させていきながら、従来の竹のイメージを刷新するような新しいものを生み出していきます。

割り (WARI)

竹林で育った丸竹は工房で様々な割り加工が施され、それぞれの製品へと加工されていきます。それぞれの 割り加工に適した丸竹を職人の目が選びすぐります。

削り (KEZURI)

丸竹および割り加工後の竹は、製品によりさらに削り加工が施されます。一本一本が微妙に異なる天然の竹 の正確な加工は工具・機械を使いこなす職人技が要求されます。

編み (AMI)

竹の表皮のみを薄く剥いだ竹ひごを幾重にも編み合わせる加工方法。伝統的に生み出された編み方は100種類以上にも登り、竹籠などの工芸品から内装材や照明まで、幅広い用途で使用されています。 ここで一部紹介されるような代表的な編みを組み合わせることで無数の表情を持つ平面・曲面を作り出すこ とができます。 (他にも多くの編み方があります。)

曲げ (MAGE)

竹の繊維は熱を加えることで柔軟性が高まります。丸竹の曲がりを矯正するだけでなく、曲げを利用して袖 垣や床几(しょうぎ)などの製品が創られます。 また、割加工された竹を熱加工することでも茶杓(ちゃ しゃく)などの製品が創られます。それぞれの曲げ加工に最適な加熱条件をよく知る職人の経験値が美しい 直線や曲線を生み出します。

貼り (HARI)

割竹を木製板に連続的に貼り付けて竹パネルなどを創り出す平面的な貼り、平割された竹同士を貼り合わせ て棒状の竹材を創り出す立体的な貼りなど、多様な貼り加工が可能です。完成度の高い貼り加工の実現には 職人による高精度の割り加工、貼り合わせ条件の知識が要求されます。
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TAKESADA SHOTEN

1877年京都太秦にてに創業した竹定商店は、竹の育成・伐採から竹製品への加工まで一貫して手がけることを強みとする職人集団です。独特のしなやかさ、強さ、繊細さ、滑沢さを合わせ持つ自然の竹を、職人の丁寧な手仕事と豊富な機械設備を駆使した精密加工の組み合わせによって変幻自在に、様々な竹製品へと昇華し続けてきました。竹の魅力に約140年もの間取り憑かれ続けている私達は、この不思議で奥深い竹の魅力を知り、伝え、後世に伝承することを使命と感じています。これからも歴史に学び、竹の伝統文化やものづくり技術を存続させるとともに、竹の未知の可能性を発見すべく新しい挑戦も続けていきます。

www.takesada-shoten.co.jp