Experiment #0011

竹籠や竹ざるの作製に使用される竹ひごには、その薄さや細長さ、柔軟性から他の素材と新たなかたちで融合できる可能性がある。代表的な竹編み技術の一つ「六ツ目編み」と同じ六角形をベースとした亀甲金網に共通の遺伝子が感じられたことから、六ツ目編み由来の0°/30°/60°/90°を基本言語とした竹と金網の相互作用を試みた。その結果、竹が金網に自然と寄生しているような親和性を感じさせ、遠くから見ると編みの密集部が星座のように瞬く、工業的な金網のイメージを覆すスクリーンとなった。六ツ目編み以外の竹編み手法と他の金網の形状とのコンビネーションによって、様々に異なる印象のスクリーンを生み出すことができる。

Design: 綾 利洋(o-lab)
Skills: 竹ひご加工・六ツ目編み
Materials: 白竹・煤染竹・赤染竹・金網

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TAKESADA SHOTEN

1877年京都太秦にてに創業した竹定商店は、竹の育成・伐採から竹製品への加工まで一貫して手がけることを強みとする職人集団です。独特のしなやかさ、強さ、繊細さ、滑沢さを合わせ持つ自然の竹を、職人の丁寧な手仕事と豊富な機械設備を駆使した精密加工の組み合わせによって変幻自在に、様々な竹製品へと昇華し続けてきました。竹の魅力に約140年もの間取り憑かれ続けている私達は、この不思議で奥深い竹の魅力を知り、伝え、後世に伝承することを使命と感じています。これからも歴史に学び、竹の伝統文化やものづくり技術を存続させるとともに、竹の未知の可能性を発見すべく新しい挑戦も続けていきます。

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