竹籠や竹ざるの作製に使用される竹ひごには、その薄さや細長さ、柔軟性から他の素材と新たなかたちで融合できる可能性がある。代表的な竹編み技術の一つ「六ツ目編み」と同じ六角形をベースとした亀甲金網に共通の遺伝子が感じられたことから、六ツ目編み由来の0°/30°/60°/90°を基本言語とした竹と金網の相互作用を試みた。その結果、竹が金網に自然と寄生しているような親和性を感じさせ、遠くから見ると編みの密集部が星座のように瞬く、工業的な金網のイメージを覆すスクリーンとなった。六ツ目編み以外の竹編み手法と他の金網の形状とのコンビネーションによって、様々に異なる印象のスクリーンを生み出すことができる。
Design: 綾 利洋(o-lab)
Skills: 竹ひご加工・六ツ目編み
Materials: 白竹・煤染竹・赤染竹・金網