Experiment #0006

正面からの造形美として通常愉しまれる柾割を、90度回転させてルーバー状に配置することにより正面から見た時と横から見た時で異なる印象を与えるパーティションとして仕立てたデザイン。竹の未加工の円柱部分と柾割部分が一体化されていることから、「あみだくじ」のような内部構造と元々の竹の関係性が直感的に感じられ、さらに柾割加工を施す位置を工夫することにより、局所的に開口率をコントロールできる。柾割の内部サーフェスに施された緑色の塗装が、自然に生えた竹の「外側緑・内部ベージュ」というイメージと真逆の配色を作り出し、意外性を生み出している。

Design: 綾 利洋(o-lab)
Skills: 柾割
Materials: 白竹・アクリル塗装

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TAKESADA SHOTEN

1877年京都太秦にてに創業した竹定商店は、竹の育成・伐採から竹製品への加工まで一貫して手がけることを強みとする職人集団です。独特のしなやかさ、強さ、繊細さ、滑沢さを合わせ持つ自然の竹を、職人の丁寧な手仕事と豊富な機械設備を駆使した精密加工の組み合わせによって変幻自在に、様々な竹製品へと昇華し続けてきました。竹の魅力に約140年もの間取り憑かれ続けている私達は、この不思議で奥深い竹の魅力を知り、伝え、後世に伝承することを使命と感じています。これからも歴史に学び、竹の伝統文化やものづくり技術を存続させるとともに、竹の未知の可能性を発見すべく新しい挑戦も続けていきます。

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