Experiment #0008

半分にカットされた長細い竹の側部を精度良く削り揃え、平行に並べられた半割パネルは通常、凸形状となった竹の外表面が審美性の対象となる。この半割パネルの、日の目を見にくい裏側にスポットライトを当て、竹内部の連続的な凹形状を立体感・陰影として活かすことで新しいパネルのデザインが生まれた。天然素材によるベージュの器はカラフルで透明感ある寒天のような物質を誘っているように感じられ、着色したエポキシ樹脂を流し込んで硬化させることでリズム感ある不思議なパネルとなった。

Design: 綾 利洋(o-lab)
Skills: 半割側面削り
Materials: 白竹・エポキシ樹脂

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TAKESADA SHOTEN

1877年京都太秦にてに創業した竹定商店は、竹の育成・伐採から竹製品への加工まで一貫して手がけることを強みとする職人集団です。独特のしなやかさ、強さ、繊細さ、滑沢さを合わせ持つ自然の竹を、職人の丁寧な手仕事と豊富な機械設備を駆使した精密加工の組み合わせによって変幻自在に、様々な竹製品へと昇華し続けてきました。竹の魅力に約140年もの間取り憑かれ続けている私達は、この不思議で奥深い竹の魅力を知り、伝え、後世に伝承することを使命と感じています。これからも歴史に学び、竹の伝統文化やものづくり技術を存続させるとともに、竹の未知の可能性を発見すべく新しい挑戦も続けていきます。

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