Experiment #0009

丸竹を90°分切り取り、主に出隅などコーナー部の目隠しとして使用される4分の1カットの加工法を応用し、花・四葉のクローバーを連想させるリングユニットを作り出した。微小孔を施し、京都宇治で作られる正絹の組紐のグリッドに沿って浮遊させることにより、竹に付きまといがちな和のイメージから解放された、ポップで愛らしいスクリーンが生まれた。今回はほぼ同じ寸法のリングユニットで構成されているが、径の差がより大きい竹からなるリングユニットを混在させることでより動的な印象のスクリーンを作り出すことも可能である。

Design: 綾 利洋(o-lab)
Skills: 4分の1カット
Materials: 白竹・黒竹・青染竹・正絹組紐

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TAKESADA SHOTEN

1877年京都太秦にてに創業した竹定商店は、竹の育成・伐採から竹製品への加工まで一貫して手がけることを強みとする職人集団です。独特のしなやかさ、強さ、繊細さ、滑沢さを合わせ持つ自然の竹を、職人の丁寧な手仕事と豊富な機械設備を駆使した精密加工の組み合わせによって変幻自在に、様々な竹製品へと昇華し続けてきました。竹の魅力に約140年もの間取り憑かれ続けている私達は、この不思議で奥深い竹の魅力を知り、伝え、後世に伝承することを使命と感じています。これからも歴史に学び、竹の伝統文化やものづくり技術を存続させるとともに、竹の未知の可能性を発見すべく新しい挑戦も続けていきます。

www.takesada-shoten.co.jp